自社のサービス、商品のブランド化に成功するために、ブランド力を高めて行くことはブランディングにとって必要なことです。
サービス、商品の価値をお客様に知ってもらい、記憶の中に根付かせるためのブランド戦略とも言えますね。
最近のブランディングは大手企業や組織だけでなく、個人の商品、サービスなど広範囲にも広がっています。
その中で、自社のサービスや、商品が生き残って行くためにはどうすればいいのか、どのようにブランド化していけばいいのか、生き残るためのブランディングの考え方についてお話しします。
前回はこちらブランディングとメリットについてです。
今回は《ブランドアイデンティティの5つの構成要素》についてお話したいと思います。
・ブランドアイデンティティ
ブランドアイデンティティとは、簡単に言うと「お客様や消費者からこう思ってもらいたい」というイメージ。それが後にブランディングの目標となっていきます。
例えば、「高級感のあるワンランク上のチョコレートブランド」と「お手軽価格で親しみのあるチョコレートブランド」といったように、それそれでもとめるイメージも違うので、立てる戦略も変わります。
メリットとしては、以下の3つが得られます。
1、軸のあるブランディング戦略を長期で立てられる
2、ブランディングを顧客にしっかり伝えられる
3、会社全体のモチベーションが向上する
自社ブランドだけでなく、社員のモチベーションも上がることで、より効率よく取り組めるようになります。
・ブランドアイデンティティの構成
①ブランドポジショニング(位置)
まずは自社のブランドの位置について理解することが大切です。
ブランディングは、市場にある競合との差を付けるため実施するもの、市場での位置づけや、競合他社の把握をすることで自社ブランドが一番優位であれる分野でブランドを構築していくといいでしょう。
誰に向けての、何を目的・目標としたブランドなのかを明確にすることで楚瑜飛車のニーズを理解でき、魅力を感じてもらえるサービスや商品づくりができます。
②ブランドパーソナリティ(属性・個性)
優れたブランドには個性が生まれます。その役割がブランドパーソナリティです。
すでに類似品が多い市場において、商品やサービスに差別化を図ることは簡単なことではありませんが、機械的な作業の中で作り出される類似品との違いを、人間的な愛着や親近感を抱くような1つ光る個性を持たせることで、顧客や消費者の心に残すことができるブランドを作れると思っています。
③ブランドアソシエーション(連想)
自社のブランドの理想と最も近いイメージで、消費者にブランドの雰囲気を伝えます。
自社のブランド名を聞いただけで、勝手にイメージを定義してもらうことがアソシエーションの役割です。
商品パッケージや広告デザインなどで、自社ブランドが伝えたいことを表現したり、キャッチコピーやロゴマークといったもので発信していきます。
④ブランドストーリー(物語)
消費者の心に響くような会社ストーリーや商品開発までのエピソードなどが挙げられます。
このようなストーリー要素は、会社と消費者との距離感を縮め、「親近感」を持ったもらうことに繋がります。そうすることで、自社やブランドに「ファン」が生まれていきます。
⑤ブランドプロミス(約束)
これは消費者からの視点で考えます。
「その商品やサービスは、私に何をもたらしてくれるのか」です。
安定した、高品質で責任のあるサービス・商品の提供など、継続的に変わらぬ価値観をお客様に提供できなければなりません。それを「約束」することがブランドプロミスです。
このようなブランドアイデンティティをしっかりと考え、軸を作り、実行することで、長期的に戦略を立てることができので、競合他社との中でも優位な位置に属することができるはずです。
視覚的なデザインは、全体的なアウトプットの内の1つでしかありません。
勿論ブランドイメージには、視覚的な要素も必要なことですが、そのブランドを取り巻くビジュアルでは表現できない「イメージ」の部分を作り上げることで、永続的に消費者の記憶に残るブランディングを作り上げていきましょう。