自社のサービス、商品のブランド化に成功するために、ブランド力を高めて行くことはブランディングにとって必要なことです。
サービス、商品の価値をお客様に知ってもらい、記憶の中に根付かせるためのブランド戦略とも言えますね。
最近のブランディングは大手企業や組織だけでなく、個人の商品、サービスなど広範囲にも広がっています。
その中で、自社のサービスや、商品が生き残って行くためにはどうすればいいのか、どのようにブランド化していけばいいのか、生き残るためのブランディングの考え方についてお話しします。
前回までの記事はこちら
ブランディングとメリットについて
ブランドアイデンティティの5つの構成要素
今回は《ブランドメディアと差別化》についてお話したいと思います。
・ブランドとメディア
ブランドとメディアは、ブランド戦略を行っていく上で大切な関係です。
従来までは、ブランドの発信には雑誌や新聞、テレビなどのメディアを通して行われるのが一般的でした。
ですが、現在ではブランドの公式サイトのみならず、Twitter、Instagram、Facebookなどの気軽に自ら発信することができるSNSでの情報発信が増加し、ますますブランドのメディア化が進んできています。
コストを軽減でき、かつ気軽に発信できるメリットもありますが、インターネットの急激普及による流通量が爆発的に増え、付加価値を持っていた情報の市場での価値が下がってきてしまい、一般企業と同じような激しいブランドの差別化戦略が必要となってきています。
最近では特にニュース性や話題性の高いものが勝因となり、メディア戦略の力も重要になっています。
しかし、前回の記事でお話しした「ブランドアイデンティティ」がここで重要な柱となってくれます。
・ブランドメディアと差別化
これにはまず、ブランドアイデンティティの存在が重要です。
ブランドアイデンティティとはブランドの普遍的なイメージや価値のことです。
「お客様や消費者からこう思ってもらいたい」というイメージを確立することで、自社のブランドならではの要素を活かした位置づけができます。
そのブランドアイデンティティを、キャッチコピーや企業スローガン、デザインへと落とし込んでいけばブランドの独自性があるブランドメディアを作ることができます。
けれども、先ほども言ったように現在では様々なメディアで多くの競合他社のブランドで溢れています。
そのような中、一体どうやって他社との差別化を図っていけばいいのか・・・
実は、差別化自体はそんなに難しいことではありません。
よく、「ブランディングの基本は掛け算」と言われるように、まさにその掛け算をここでも利用するのです。
「自社ブランドが取り組見たいテーマ」と何を掛け合わせれば、独自性が生まれるか?を考えるのです。
例えば、花屋であった場合。
「花屋」という「一つの要素」に、「花屋」×「パリ」や、「花屋」×「プレゼント」など掛け合わせて行ってみてください。そうすることで、「パリの街角にあるようなオシャレな花屋」、「記念日などのプレゼント用にラッピングが豊富な花屋」など、自社のブランドのサービスに世界観を持たせることができます。
そして、そこにもう一つ自社ならではのモノを掛け合わせていけば、競合との差別化がもっと顕著になっていきます。自社のサービス、商品と何を掛け算していくのか、考えると楽しいかもしれませんね。
自社のブランドを見直すきっかけにもなるかもしれません。